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MENU HOME QUESTION 立命館大学 法学部 法学研究科 QUESTION マス・メディアによる政治報道はいつも「偏ってる」? KEYWORD #政治行動 先に結論だけ言ってしまえば、たぶんある程度は偏っていると思います。ただし、そう指摘する私もあなたもきっと政治的に「偏っている」でしょうし、それ故に、マス・メディアの政治報道がどのくらい偏っているかを客観的に示すことは、とても難しいのです。 「いやいや、メディアの偏りを示すことなんて、簡単でしょう」と思ったあなた、以下のように考えたかもしれません。 「だってメディアは、自分自身に都合の悪い事実をいつも隠そうとするでしょう。」 「一方の意見ばかりを取り上げて、それと違う考え方は全く取り上げないじゃないか。」 「与党/野党を貶めたり、どちらかが正しいと誘導したりする報道をしていますよね。」 確かに、そう判断できそうな事実はいくつか存在します。でも、マス・メディアが提供している政治ニュースで、いつもそんなに露骨な「偏向報道」ばかりを目にしますか?大抵の場合は、「あからさまには偏ってはいない」ものではないでしょうか。 そんな、「あからさまには偏っていない」と思われる大半の報道について、政治的に「偏っている」かどうかを示すのは、そんなに簡単なことではありません。どうして難しいのかを考えるにはまず、そもそも報道が「偏っている」、というのがどういう状態なのかをはっきりさせておく必要があります。ある研究者は、「メディア報道の偏り」とは何かについてのそれまでの様々な研究を踏まえて、以下のように定義しています。 「現実の描写が、著しくそして体系的に(つまり「たまたま」ではなく)歪められた報道」* シンプルですね。ここまでは納得できそうです。しかしこの定義を使って、個別の報道が「偏っている」かどうかを判定しようとしたとき、その判定に私とあなたは合意できるでしょうか。少し具体的に考えましょう。 台風などの自然災害に対して、それまで政府が用意してきた対策が十分でなく、多くの人が亡くなりました。このことについて野党は、議会で政府による政策の不備を指摘・批判しました。 場所や政党、政策や細かい描写内容をあえてぼんやりとさせていますが、例えばあるニュース番組で上のような趣旨の報道があったとしましょう。たまに見るでしょう、こういうニュース。 さて、この報道は偏っていますか?…そんなことを言われても、上のような限られた記述からでは判断できないかもしれません。しかし、報道内容がもう少しだけ具体的になったとき、次のような批判が向けられるのをどこかで見聞きしたことはありませんか? A. 「政府の対策の不備ばかりを指摘するのは不公平だ。うまく機能した対策だってあるし、そもそも災害対策以外にも重要な政治のニュースがあるのに、それについて報道していない。」 B. 「議会で批判される与党/批判する野党を、まるで悪者のように作為的に描いている。」 Aは、報道内容を選択することで生じる偏り、Bは提示・描写の仕方から派生する偏りとされています。さて問題は、この両方に関して我々は簡単に合意できない(=判定が難しい)、という話です。 まず、Aについて。政府の対策が不十分で多くの人が被災したとき、その事実を取り上げて報道することは、「偏って」いるでしょうか。そもそも政府の責任はどのくらいあるんでしょうかね。またこうした状況下で、例えば次の首相は誰になりそうだとか、「政府の対策のお陰で、こんなに救われた命もあるんです」だとか報道すれば、「偏ってない」ことになりますか?いやいや、そんな報道をしたら、「対策の不備を隠蔽しようとしている!」と怒られそうですよね。別の「偏り」を生む訳です。 Bについてはどうでしょうか。中身が同じ報道に対して、「被害が全て与党の責任であるかのように見せている!」と批判する人もいれば、「野党は無責任に批判して何も仕事をしていない、と言わんばかりの描写だ!」と全く逆方向から批判する人が出てきます。こうした批判を一歩引いてみると、与党/野党どちらかに肩入れした見方をしているという意味で、両者の指摘こそ「偏っている」とも言えませんか? もうお気づきでしょう。世の中に存在する無数の事実から、報道する事実を選択した時点で、「偏っている」と批判される余地が生まれます。しかし、「政治的に最も重要な事実」が何であるかについては、時と場合、人により異なるため、「正解」はありません。また、報道の提示・表示の仕方が偏っているかどうかの判定は、それを見た人が「偏っている」と感じるかどうかに大きく依存します。「誰もがみんな満足する政治の描き方」という「正解」の存在は、やはり期待できません。さて、そうしたらいったい誰が、中立公平に、どういう意味でどの程度、メディアの報道が「偏ってる/偏っていない」を判断できるのでしょうか。メディアの政治報道の「偏り」を検証する研究は、こうした懸念や問題点を踏まえて積み上げられているのですが、この作業自体、結構大変で難しそうでしょう? さて、もし報道を見た人の「偏っている」感覚が判定に重大な影響を及ぼすのであれば、今度は問うべき別の質問が生まれます。それは、何故、いつ、どんな場合に、人々は「メディアの政治報道が偏っている」と感じるのか、です。実はこちらは近年かなり研究が進み、色々なことが分かってきています。マス・メディアの政治報道の偏りについて考えていったら、分かってきたのはそれを見ている自分達の政治の偏りについてだった、とも言えそうなテーマです。そしてこのテーマ自体が政治的、とも言えます。考えていくと、面白いですよ。 * 出典 Groeling, Tim. 2013. "Media Bias by the Numbers: Challenges and Opportunities in the Empirical Study of Partisan News." Annual Review of Political Science 16(1): 129–51. この問題について考えるのはこの科目 政治コミュニケーション 法学のことをもっと知る 立命館大学法学部 強み・特長 数字で見る法学部 進路・就職 教員紹介 立命館大学法学部の在学生や卒業生、教員のインタビューをシリーズでお届けします。 立命館大学 法学部 法学研究科 Twitter このページに関するご意見・お問い合わせは 立命館大学法学部事務室 TEL:075-465-8175 このサイトについて プライバシーポリシー © Ritsumeikan Univ. All rights reserved.

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