LODGE と io.LEAGUE 〜プロスポーツ興行における新たなテーゼ

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文献2: 国立極地研究所等プレスリリース「未確認の多様なレジオネラ属菌が南極の湖にも生息」(2021年2月25日) https://www.nipr.ac.jp/info/notice/20210225.html   発表論文 掲載誌: Microbiology Spectrum タイトル: Characterization of the first cultured psychrotolerant representative of Legionella from Antarctica reveals its unique genome structure 著者: 島田 翔(東邦大学医学部 微生物・感染症学講座/東京医科歯科大学 大学院医歯学総合研究科 器官システム制御学講座 統合呼吸器病学分野) [共同筆頭] 中井 亮佑(産業技術総合研究所 生物プロセス研究部門) [共同筆頭] 青木 弘太郎(東邦大学医学部 微生物・感染症学講座) 工藤 栄(国立極地研究所 生物圏研究グループ) 伊村 智(国立極地研究所 生物圏研究グループ) 下枝 宣史(とちぎメディカルセンターとちのき) 大野 義一朗(東葛病院) 渡邉 研太郎(国立極地研究所) 宮崎 泰成(東京医科歯科大学 大学院医歯学総合研究科 器官システム制御学講座 統合呼吸器病学分野) 石井 良和(東邦大学医学部 微生物・感染症学講座) 舘田 一博(東邦大学医学部 微生物・感染症学講座) DOI: 10.1128/Spectrum.00424-21 論文出版日: 2021年10月20日(水)(米国東部時間)   研究サポート 南極での試料の採取は、第60次南極地域観測隊の一般研究観測(AP0924、AP0937)において実施されました。また、本研究の一部は、文科省 科学研究費補助金 新学術領域研究「ポストコッホ生態」(JP19H05683およびJP19H05679)、日本学術振興会 科学研究費補助金 若手研究(JP19K20462)の支援を受けました。 注 注1 南極の湖 南極大陸の端にある沿岸部には、雪や氷に覆われず大陸岩盤が露わになった地帯があり(露岩域と呼ばれる)、そこには大小さまざまな湖が形成される。[参照元へ戻る] 注2 不飽和脂肪酸 炭素同士に二重結合または三重結合をもつ脂肪酸。一般に、低温で生きる微生物が細胞内にこの種の脂肪酸を多く含むことが知られており、低温条件下でも細胞膜の流動性を保つ役割があると考えられている。[参照元へ戻る] 注3 可動性遺伝因子 ゲノム中あるいはゲノム間を移動できる遺伝子で、異なる微生物細胞の間を行き来する場合もある。ゲノムの遺伝子の構成ないし種類が変わると、自身の代謝や環境への応答も変わりうるため、この種の遺伝子は進化や環境適応を促す因子と考えられている。[参照元へ戻る] 注4 遺伝子の水平伝播 生物種の間で起こる遺伝子の水平的な伝播とその取り込みで、世代を通じた垂直方向の遺伝とは異なる。水平伝播した場合、その遺伝子は伝播元の生物の配列情報を有している。[参照元へ戻る] お問い合わせお問い合わせフォーム 産総研について アクセス 調達情報 研究成果検索 採用情報 報道・マスコミの方へ メディアライブラリー お問い合わせ English ニュース お知らせ一覧 研究成果一覧 イベント一覧 受賞一覧 研究者の方へ はじめての方へ 研究成果検索 研究情報データベース お問い合わせ 採用情報 ビジネスの方へ はじめての方へ 研究成果検索 事例紹介 協業・提携のご案内 お問い合わせ AIST Solutions 一般の方へ はじめての方へ イベント情報 スペシャルコンテンツ 採用情報 お問い合わせ 記事検索 産総研マガジンとは 公式SNS @AIST_JP 産総研チャンネル 公式SNS @AIST_JP 産総研 チャンネル サイトマップ このサイトについて プライバシーポリシー 個人情報保護の推進 国立研究開発法人産業技術総合研究所 Copyright © National Institute of Advanced Industrial Science and Technology (AIST) (Japan Corporate Number 7010005005425). 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