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シラバス参照／授業情報参照 授業情報／Course Information ●授業基本情報 科目名／Course Title 系統動物学／Phylogenetic Zoology 担当教員／Instructor 飯田　碧 , 大森　紹仁 , 安東　宏徳 対象学年／Eligible grade 2 , 3 , 4 開講番号／Registration Code 230S4503 講義室／Classroom 未定 開講学期／Semester・Term 2023年度／Academic Year 集中／INTENSIVE 曜日・時限／Class Period 他/Oth. 単位数／Credits 2 授業形態／Class Format 講義 科目区分／Category 自然科学　理学／Natural Sciences　Science 副専攻／Minor 「アグロ・フードアソシエーツ」,「ことつくり・マネジメント」,「コミュニティ・マネジメント」 定員／Capacity 30 分野／Academic Field 57：生物学 水準／Academic Standard 04：全学学生受入可・専門中核水準 抽選方式／Selection Method 手動 実務経験を有する教員が実施する科目／Conducted by instructor with work experience related to the field? 遠隔授業の実施形態／Remote Class Style ●授業概要情報 更新日／Updated on 2023/01/31 対象学部等／Eligible Faculty 理学部理学科2年生，農学部農学科2, 3年生など 聴講指定等／Designated Students 2019年度以降入学生で，2021年度までに系統分類学を履修した場合，本科目は履修できない。 科目の概要／Course Outline 地球上には百万種を越える動物が生息しており、未記載種を含めるとその種数は数千万種に上るとする説もある。これらの動物は30余りの門に分類されている。その中で、陸域に生息する動物はわずか数門に過ぎないが、海洋にはそのほぼすべての門の動物が生息している。海洋動物は、体制の非常に単純なものから複雑精緻なものまで多種多様であり、動物の系統進化は海洋動物の歴史でもある。本科目では、海洋動物を中心とする多種多様な動物について、類縁関係や進化の道筋を系統的に概説する。また講義と並行して、磯採集やプランクトン採集、主要な無脊椎動物の観察などを行い、動物の生息環境や生態、体制の多様性を実際に観察しながら、それらの系統分類を理解する。 科目のねらい／Course Objectives 磯に出てみると、祖先的な動物であるカイメンやイソギンチャクから進化的に新しいと考えられる魚類まで、多種多様な動物を目にすることができる。このような多種多様な生物の類縁関係や進化の道筋を系統的に学ぶ講義により、動物の多様性と環境適応について理解することをねらいとする。また、様々な海洋動物を採集し、それらを実際に手に取って観察したり、解剖したりすることによって、講義だけでは理解の難しい、動物の体制、生態や行動もあわせて理解する。 学習の到達目標／Specific Learning Objectives 海洋動物について、界や門レベルで系統関係を説明できる。本講義で取り上げる各門の動物について、体の構造、機能、生態などを説明できる。 登録のための条件(注意)／Prerequisites 学生教育研究災害保険に加入する。 授業実施形態について／Class Format 本科目は、佐渡の臨海実験所での合宿形式で実施する（7月10〜13日を予定）。費用として、食費、シーツ類クリーニング代と雑費、佐渡島両津港までの往復交通費が必要となる（両津港から臨海実験所までは実験所の手配する無料チャーターバスで移動する）。講義形式で行うが、一部、実習も行う。 成績評価の方法と基準／Grading Criteria 臨海実験所での講義を受講した学生に対して、レポート（70%）、講義中に提示する課題への取り組み（30%）により、総合的に到達度を評価する。 使用テキスト／Textbooks 講義に関連したプリント類を配布する。 関連リンク／Related Links 佐渡自然共生科学センター臨海実験所HP 参考文献／References 1. 藤田敏彦著、2010年、「動物の系統分類と進化」、裳華房2. 馬渡峻輔著、2013年、「動物の多様性30講」、朝倉書店3. 岩槻邦男・馬渡峻輔監修、白山義久編集、2000年、「無脊椎動物の多様性と系統」、裳華房4. 野崎眞澄・下谷豊和・西山真樹著、2012年、海洋生物の分布とその特殊性、pp.56–75、「佐渡島環境大全　改訂版」、新潟県佐渡市5. Brusca, Moore and Shuster, 2016. Invertebrates 3rd Eds., Sinauer Associates キーワード／Keywords 地域志向科目、系統分類、生物多様性、進化、体制、海洋動物 備考／Notes 新潟大学および臨海実験所の新型コロナウィルス感染防止対策ガイドラインに則り、佐渡臨海実験所で対面型合宿形式で実施する。状況によっては，非対面式 (Zoom) に切り替える場合がある。対面型で実施する場合も，新型コロナウイルス感染症の流行状況により，受講人数を12名程度に制限する場合がある。その際は，受講登録締切後，抽選により受講者を決定する。履修登録期間：〜6月9日 (金) (学務情報システムより登録) ●授業計画詳細情報 No. 内容／Content 授業時間外の学修／Out-of-Class Study 備考／Notes 1 第1回　　系統分類学の概論：動物界の進化的類縁関係づけと分子系統解析による系統分類の基礎 事前に配布される「系統動物学受講の手引」を熟読の上、忘れ物のないように注意すること。各回の講義と実習の準備学習については、初回に授業のオリエンテーションで指示する。予習：分類階級について学習しておく。 2 第2回　　原生動物亜界の概説、プランクトンの観察 予習：プランクトンについて学習しておく。光学顕微鏡の操作方法について予習しておく。 3 第3回　　前左右相称動物（海綿動物、刺胞動物、有櫛動物）の概説 予習：海綿動物について学習しておく。 4 第4回　　前左右相称動物（平板動物）、左右相称動物（菱形動物）の概説 予習：平板動物について学習しておく。 5 第5回　　珍無腸動物、冠輪動物（扁形動物、輪形動物、紐形動物）の概説 予習：紐形動物について学習しておく。 6 第6回　　冠輪動物（苔虫動物、箒虫動物、腕足動物、内肛動物）の概説 予習：苔虫動物について学習しておく。 7 第7回　　冠輪動物（環形動物）の概説 予習：環形動物について学習しておく。 8 第8回　　冠輪動物（軟体動物I）の概説 予習：軟体動物について学習しておく。 9 第9回　　冠輪動物（軟体動物II）の概説、磯採集試料の観察 予習：2～8回で学習した各動物の特徴について復習しておく。 10 第10回　脱皮動物（線形動物、類線形動物、節足動物）の概説 予習：節足動物について学習しておく。 11 第11回　脱皮動物（緩歩動物、有爪動物、毛顎動物）の概説 予習：緩歩動物について学習しておく。 12 第12回　新口動物（棘皮動物）の概説 予習：棘皮動物について学習しておく。 13 第13回　新口動物（半索動物）の概説、磯採集試料の観察 予習：第10～12回で学習した各動物の特徴について復習しておく。 14 第14回　新口動物（脊索動物I）の概説 予習：脊索動物について学習しておく。 15 第15回　新口動物（脊索動物II）の概説、まとめ 予習：第2～14回で学習した各動物の特徴について復習しておく。