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Obrochta5, Yoshikazu Sampei3, Yoshiki Sato1 and Ayumi Takahashi6 掲載誌:Quaternary Science Reviews 誌(Elsevier B.V.)(電子ジャーナル掲載予定日 2019年11月18日(グリニッジ平均時)) 1)産業技術総合研究所地質調査総合センター 2)静岡県立磐田南高等学校 3)島根大学総合理工学部地球科学科 4)新潟大学教育学部(現駒澤大学文学部) 5)秋田大学国際資源学研究科 6)島根大学総合理工学部(研究当時) 用語の説明 ◆東海地震と南海地震 ここでは、南海トラフで発生するプレート間巨大地震のうち、潮岬付近より東側に震源を持つものを東海地震、西側に震源を持つものを南海地震と呼ぶ。[参照元へ戻る] ◆ザクロ石 ケイ酸塩鉱物の一種でガーネットともいう。光沢のあるガラス状の結晶で、色や形がザクロの果実に似ていることらこの名称がある。変成岩や花崗岩などの火成岩から産する。[参照元へ戻る] ◆津波発生当時の海岸線 津波の遡上距離を求めるには、津波発生当時の海岸線を基準に計測する必要がある。津波が発生した当時の海岸線位置は、遺跡や地形の分布から復元した。太田川低地の海岸線は5世紀頃には現在よりも1.3 kmほど内陸側にあり、その後、次第に現在の位置まで前進した。[参照元へ戻る] ◆年代値の統計処理 放射性炭素年代測定に限らず、地層の年代測定では、ほぼ同じ位置から採取した試料であっても、試料ごとに測定値がばらつくことが一般的である。今回、津波堆積物の内部だけでなく、その上下から採取した試料の測定値を統計的に処理して、試料の集団として最も可能性が高い中央値と誤差範囲を求めた。[参照元へ戻る] ◆1361年 1361年7月24日(南海地震の2日前)に京都・奈良、熊野などで強い揺れを感じた地震を東海地震とする考えがあり、14世紀に御前崎が隆起した痕跡の発見によって、この考えは支持されている。[参照元へ戻る] ◆1614年 17世紀初頭に南海トラフで起こった巨大地震については2つの可能性がある。一つは1605年に関東から九州まで大津波をもたらした地震が南海トラフの地震であるとするもの。この地震は揺れが小さにもかかわらず大きな津波を起こす「津波地震」と考えられてきた。もう一つは、1605年の地震は伊豆・小笠原海溝沿いで発生したもので、京都など広範囲の強い揺れと紀伊半島での津波の記事がある1614年の地震が南海トラフの巨大地震であるとするもの。ここでは後者を引用している。[参照元へ戻る] ◆1099年 1099年の地震は実は存在せず、1096年に東海・南海地震が同時発生したとする研究もある。[参照元へ戻る] お問い合わせお問い合わせフォーム 産総研について アクセス 調達情報 研究成果検索 採用情報 報道・マスコミの方へ メディアライブラリー お問い合わせ English ニュース お知らせ一覧 研究成果一覧 イベント一覧 受賞一覧 研究者の方へ はじめての方へ 研究成果検索 研究情報データベース お問い合わせ 採用情報 ビジネスの方へ はじめての方へ 研究成果検索 事例紹介 協業・提携のご案内 お問い合わせ AIST Solutions 一般の方へ はじめての方へ イベント情報 スペシャルコンテンツ 採用情報 お問い合わせ 記事検索 産総研マガジンとは 公式SNS @AIST_JP 産総研チャンネル 公式SNS @AIST_JP 産総研 チャンネル サイトマップ このサイトについて プライバシーポリシー 個人情報保護の推進 国立研究開発法人産業技術総合研究所 Copyright © National Institute of Advanced Industrial Science and Technology (AIST) (Japan Corporate Number 7010005005425). 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